【実証済】ピッチシフター完全ガイド!おすすめ5選と最強セッティング術【エフェクター】

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「ピッチシフターって何?ハーモナイザーとか、似たようなエフェクターがあるけど、何が違うの?で、結局どれを買えばいいの?」

という疑問に答えます。

本ブログを書いている僕の経歴

  • ギター歴 15年
  • エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
  • SNSにてエフェクター情報を発信中

僕はかなりピッチシフターにこだわっていて、これまでに10台以上所有し、50種類以上のモデルを弾いたことがあります。そんな僕が、ピッチ系エフェクター(ピッチシフターやハーモナイザー)の違いや、基本的な機能をわかりやすく解説します。そして、実際に弾いておすすめできると感じたピッチシフターを厳選して5つ紹介します。

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そもそも、ピッチシフターって何?

ピッチシフターとは「音程を変えるエフェクター」です。

そのまま訳すと「ピッチシフト=音程移行」なので、まさにその通りですね。単純に音程を変化させるだけでなく、音程の違う音を重ねて、一人でツインギターのような「ハモり」を作ったり、様々な使い方ができます。

なお、細かい違いは後ほど解説しますが、以下のエフェクターは「すべて」ピッチシフターの仲間です。

  1. ピッチシフター
  2. インテリジェントピッチシフター(=ハーモナイザー、ハーモニスト)
  3. ワーミー

※ちなみに、同じピッチ系のエフェクターでも「オクタヴィア、オクターバー」は、仕組みが異なるため、ピッチシフターとは別物です。詳しくは、こちらの記事で解説しています。

ピッチシフターの豆知識

ピッチシフターは「デジタルディレイを応用して作られたエフェクター」です。ディレイのつまみを回すと「キュイーン!」と音が高くなったり低くなったりしますよね?あれがピッチシフターの正体です。例えば、録画したTVを倍速で再生すると音が高くなるのと同じ原理です。

余談ですが、60~70年代は音程を変えることは技術的に非常に難しかったため、ピッチシフターのようなエフェクターは存在しませんでした。当時の人にとって音程を変化させるエフェクターは『夢のエフェクター』だったんです。(今を生きる私たちは恵まれていますね!)

ピッチシフターを「種類別」に解説

provided by @Mew_Digirise

ピッチシフターには、いくつかの種類があって、呼び方も色々ありますよね。それぞれの違いがハッキリと分かるように、代表的な3つのピッチシフターについて解説します。

  1. ピッチシフター
  2. インテリジェントピッチシフター(=ハーモナイザーハーモニスト
  3. ワーミー

①ピッチシフター

もともと、ピッチシフターは「わずかにピッチの違う音を原音に混ぜる機能だけ」のエフェクターでした。しかし、そのような原始的なピッチシフターは、今ではヴィンテージ市場でしか見かけません。厳密には、デジタル技術が発達する前のこれらのエフェクターが「ピッチシフター」と呼ばれていました。とはいえ、言葉は変化していくものです。今や全てのピッチ系エフェクターが「ピッチシフター」と呼ばれるようになっています。

②インテリジェントピッチシフター(=ハーモナイザー、ハーモニスト)

インテリジェントピッチシフターは、デジタル技術を駆使して「音程」に関する様々な機能を搭載したエフェクターです。現在「ピッチシフター」と言えば、一般的には「インテリジェントピッチシフター」のことを表してます。メーカーによっては「ハーモナイザー」や「ハーモニスト」とも呼ばれます。

※厳密にいうと、ハーモニスト・ハーモナイザー名義で発売されているエフェクターは、「原音に別の音程(ハモリ)を加える」ことをコンセプトとしていることが多いです。そのため、ピッチシフターの名前で販売されているものとは、搭載されている機能やモードに違いがある場合があるので、購入前にしっかり確認しましょう。

代表的な機能としては、音程を変えるだけでなく、音階に合った音楽的に綺麗なハモリを生み出すことができます。また、気持ちいい音程を自動で判断して付け加えてくれたり、弾き間違えた音(スケールからずれた音)を正しい音に修正してくれたり、音程に関する様々なハイテク機能が開発され続けています。

③ワーミー

ワーミーは、ピッチシフターにフットペダルが付いたエフェクターです。ワウペダルのように、演奏中に自在に音程を変化させることができます。デジテックが開発し、1990年から発売を続けています。他メーカーからは、主にマルチエフェクターに搭載される形で発売されています。

余談ですが、僕のギターヒーローであるRage against the machineのトム・モレロが愛用しています。(僕もトム・モレロと同じ、ワーミーの初号機”WH-1″を使っています!☺️)

 

トム・モレロのワーミーの使い方、めちゃくちゃカッコいいんです。気になる方は、こちらの動画をご覧ください。

ピッチシフターの接続順番

ピッチシフターの接続順は、一般的には歪み系エフェクターの前に接続します。なぜなら、歪み系の後ろに接続すると、音程を変えた音(ハモらせた音)が濁ってしまうからです。とはいえ、エフェクターの接続順は自由です。奇抜な音を狙ってあえて歪み系の後ろに接続したり、自分の音を追及して楽しみましょう。

▼エフェクターの接続順について、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてください。

ピッチシフター、僕のおすすめの使い方

次に僕のおすすめの使い方を紹介します。ピッチシフターには色々な使い方がありますが、僕が一番シビれる使い方は…

「ギターソロでの単音のハモリ」で使う。

和音(コード弾きなど)をピッチ変化させると、音が複雑になりがちですが、単音でバシッとハモらせると、「ここぞ!」という時にカッコよく決まります。

▼例えば、マキシマムザホルモンの「F」のギターソロをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。ピッチシフターを使えば、このようなハモリを一本のギターで表現できます。

おすすめピッチシフター5選!

provided by @reiz43792069

最後に、種類別におすすめのピッチシフターを5つ紹介します。実際に弾いてみて厳選したので、ぜひ参考にしてください。

インテリジェントピッチシフター

BOSS|PS-6 Harmonist

私がこれまで試した中で、BOSSのピッチシフターが一番だと感じています。ノイズが少なく、堅牢な筐体で製品としての安定感が抜群です。色々と試しましたが、結局ピッチ系のエフェクターを使うときはBOSSのPS-6に落ち着いてしまいます。機能面では、CPU処理能力が高く、ハーモニー機能では3声まで重ねることができ、しかも高音質でナチュラルな音色を生み出してくれます。

多機能すぎて、主要なピッチ系エフェクトは、ほぼすべて搭載されています。特にぜひ試してほしい機能は「スーパー・ベンドモード」です。ワーミーのように演奏中に自由自在にピッチを変化させることができます。僕も実際に使ってみて、今まで使ってたワーミーをボードから外したほどです。

さらに詳しいレビューは、こちらの記事をご覧ください。

DIGITECH|Drop

「DIGITECH|Whammy」というエフェクターのドロップチューン機能だけを抜き出して、小型エフェクターとして販売しているモデルです。ギターのチューニングを変えなくても、最大1オクターブ下まで、半音ずつ9段階で音程を下げられます。原音に1オクターブ下の音を重ねるオクターバーとしても使えます。フットスイッチを踏んでいる間だけONになるMomentaryモードや、原音の音量を調整する機能など、細かい設定も可能です。

僕がこのエフェクターを買った一番の理由は、半音下げチューニングを瞬時に切り替えたかったからです。「今日のライブ、1曲だけ半音下げの曲があるんだよな…」なんて時も、エフェクターを足でポンと踏むだけで対応できます。とても便利です。

さらに詳しいレビューは、こちらの記事をご覧ください。

Walrus Audio|LUMINARY

Walrus Audioらしい個性的なピッチシフターです。リングモジュレーターやオルガンのようなサウンドから、深みのある美しいリバーブのようなサウンドまで、多彩な効果を生み出せます。一方で、ただ奇抜なだけではなく、基本的なピッチシフターとしての性能もトップクラスで、原音とオクターブ音のバランス調整を4つのツマミを操作するだけで簡単に可能です。

さらに詳しいレビューは、こちらの記事をご覧ください。

ワーミー

DIGITECH|WHAMMY5

唯一無二の個性を持つ、最強の飛び道具エフェクターといえば「ワーミー」。その最新モデルです。ワーミーは、足元のペダルを使って、ギターの音程を演奏中にリアルタイムで変化させられる、画期的なエフェクターです。

僕自身は、Rage against the machineのTom Morelloと同じものが欲しくて、1990年に発売されたWH-1を使っています。しかし、これからワーミーを買うなら、特別な理由がない限りは、最新機種のWhammy 5がおすすめです。ノイズの少なさや電源供給の手軽さは、ビンテージにはない魅力です。

さらに詳しいレビューは、こちらの記事をご覧下さい。

DIGITECH|Whammy Ricochet

「ワーミーペダルって、大きくて重いんだよなー」そう思っていたあなた。なんと、ワーミーがコンパクトエフェクターのサイズまで小型化されました。エフェクターボードのスペースに悩むアマチュアギタリストにとって、この小型化はまさに救世主ですね。

従来のペダル操作ではなく、スイッチを踏み込む強さに比例してピッチ(音程)の変化をコントロールします。エフェクトのかかり具合は、9つのLEDインジケーターによってわかりやすく確認できるので、大型モデルと遜色のない操作性を実現しています。

さらに詳しいレビューは、こちらの記事をご覧ください。

 

以上です。

皆さんもピッチシフターを駆使して、自分だけの個性的なサウンドを作りましょう!

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