

「ペダルチューナーが欲しい。どれを買えば良いんだろう?」
という悩みを解決します。

本ブログを書いている僕の経歴。
- ギター歴 14年
- エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
- Twitterにてエフェクター情報を発信中
チューナーに関して、ペダルチューナーやクリップチューナー、音叉まであらゆるチューニング方法を(10種類以上)試してきた経験があります。本記事ではそんな僕が実際に使って「本当におすすめできると感じたチューナー」を8つ紹介します。
僕の経験を生かして『自分に合ったペダル型チューナーを選ぶポイント』も紹介します。
この記事を読めば、あなたが買うべきペダルチューナーが見つかります。
ペダルチューナーを選びで重要な「4つ」のポイント

①チューニングの精度はどのくらいこだわる?
チューニング精度は「cent(セント)」という単位で表され、小さいほど精度の高いチューニングが可能です。精度が高ければ良いと思われるかもしれませんが、精度が高すぎるとチューニングに時間がかかってしまう、といったデメリットもあります。自分の必要とするチューニング精度に合わせたチューナーを購入しましょう。
なお、基本的には「±1セント」あればOKです。プロギタリストであっても、レコーディングでない限りそれ以上の精度を求めません。
「cent(セント)」の大きさは「100セント=半音」です。言い換えると、ギター1フレット分で100セント音程が変わったいえます。
また、「±1セント」=「1セントまで測定可能」ということを表しています。
②エレキギター・ベース以外の楽器(キーボードやブラス)と演奏する?
エレキギター・ベース以外の楽器と演奏する機会がある方は「基準ピッチを変更できるチューナー」を購入しましょう!
楽器によって「基準ピッチ」は異なります。エレキギターの基準ピッチはだいたい「440Hz」ですが、ピアノやブラスなどアコースティック楽器の基準ピッチは「442Hz」です。
基準ピッチはキャリブレーションと呼ばれ「Hz(ヘルツ)」という単位で表されます。
③バッファードバイパスかトゥルーバイパスか?
チューナーが「バッファードバイパスかトゥルーバイパスか」を確認してから買いましょう。両者共にメリット・デメリットがあり、どちらが優れているとは一概に言えませんが、細かいことは考えず「チューナーを繋いだ時に出る音が好みなモデル」を選べば問題ないと思います。
ちなみに…
①バッファードバイパス:「ハイインピーダンス(微弱な信号)を、ローインピーダンス(ノイズや劣化に強い信号)に変換する回路」です。最前列につなぐことが多いペダルチューナーに良質なバッファーを搭載することで、ノイズに強いエフェクターボードを構築することが可能です。
②トゥルーバイパス:「ハイインピーダンスのまま信号を流す回路」です。信号は微弱なままですが、原音に忠実な音を出すことが可能です。
▼バッファードバイパス/トゥルーバイパスについて、詳しく理解したい方は↓こちらの記事をご覧ください。
④チューナーで電源供給の分岐として使う?
多くのチューナーが「電源供給端子(DCアウト)」を備えています。その機能があれば、分岐ケーブルを使って他のエフェクターへ電源を分け与える事が可能です。些細な部分ですが「エフェクターボードの構築」の際に有効に空間を使いたい方はこの機能を搭載しているものを選びましょう!
おすすめペダルチューナー8選!(3メーカー)

KORG
Pitchblack Advance

KORGの看板商品である「ピッチブラック・アドバンス」です。ペダルチューナーに求められるほぼ全ての機能を備えています。比較的安価でコスパも良いです。
- スタイリッシュなデザインで見やすいディスプレイ
- カラーバリエーションが豊富(ギター女子に嬉しい?)
- ±0.1セントまで設定可能な、超高精度チューニング
- トゥルー・バイパス
- パラレル接続可能なDCアウト搭載
- アルカリ乾電池を使用した場合、最長60時間の電池寿命を実現
- ノイズに強い!チューナー回路から独立した電源供給回路を備えていおり、パワー・サプライ使用時のペダル同士の干渉によって発生するノイズをカットします。
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
Pitchblack mini

「ピッチブラック・アドバンス」の小型モデルです。
小さくなった分…
- 電池使用時の寿命が縮小
- 「ミラーモード」ディスプレイが使用不可
- 電源供給のノイズカット・システム未搭載
となっていますが、チューニング精度は変わらず引き継がれています。
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
One Control / Minimal Series Tuner with BJF Buffer -TUNE POWERED BY KORG-

One Control社から発売された、トゥルーバイパスであった「ピッチブラック・ミニ」に ”BJF Buffer” という高性能なバッファーを追加した進化モデルです。
個人的に最もおすすめのチューナーです!詳しくはコチラでレビューしていますのでよかったらご一読ください。
BOSS
TU-3

1998年から続く伝統のBOSSチューナー「TUシリーズ」の最新モデルです。とにかく「使いやすさ重視のチューナー」どんな用途・環境でもスムーズにチューニングができます。
- 21個のLEDで滑らかなメーター表示
- 意外と知られてないですが、STREAM/CENTボタンを2秒以上押すことで「高輝度モード」に変更可能。照明や太陽光の反射で表示が見えなくなることって意外と多いのですが…そんな時の心強い味方です。
- チューニング完了を左右のLEDが光ることで知らせるアキュピッチ・サイン機能
- 純正AC/DCアダプター「PSA-100」使用で、BOSSコンパクトエフェクターだと約8台への電源供給が可能。(TU-3を介して電力を分配すればアダプターは一個でOK!)
- チューニング精度±1セント
- 表示方法は針をイメージしたCENT、光の流れでピッチの高さを表すSTREAMの2モードを搭載。
- バッファード・バイパス
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
TU-3S

チューナーとしての機能はそのままにフットスイッチをカットして小型化したモデルです。個人的にはBOSSならこれが一番使いやすかいと思います!
小型化した分、フッドスイッチを使って曲中に「ミュート機能」を使用することが難しくなっています。とはいえスイッチャーやボリュームペダルの「チューナーアウト」につなげる場合や、常時チューナーをONにしてバイパスする場合は問題もなく使用可能です。
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
TU-3W WAZA CRAFT

BOSS製品の高品質モディファイモデルです。
チューニング機能はTU-3をと同様ですが、改善点としては…
- 「バッファー回路」が改善されています。原音のまま音やせを防ぐよう、バイパス時のサウンドを一層ピュアにブラッシュアップ
- バッファとトゥルーバイパスの切り替えに対応
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
tc electronic
PolyTune3

ポリフォニックチューニングの発明機。±0.02セントの高精度チューニングを実現している高性能チューナー。
ポリフォニックチューニングとは…

全弦一気にのチューニングできる機能です。開放弦をジャーンと鳴らすだけで全てのチューニングが可視化されるので、時間短縮に最適です。
- 6弦のギターと4弦のベースに対応する、ポリフォニックチューニングを搭載
- 精度±0.5セントのスタンダードチューニング
- フットスイッチを長押しすることで「ドロップD」に切り替え可能(メタルやハードロックに最適!)
※下記2点がpolytune3から新たに加わった機能(polytune2以下は未搭載)
- ±0.02セントの高精度ストロボチューニング
- 「BONAFIDE BUFFERアナログ・バッファー」回路を搭載し、バッファとトゥルーバイパスの切り替えに対応
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
PolyTune3 mini

ポリチューン3の小型化モデルです。
小さくなった分…
- キャリブレーションは440Hzに固定で変更不可
- ポリフォニックチューニングは6弦のギターのみ
となっていますが、チューニング精度は変わらず引き継がれています。
▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
最後に…僕のチューナーの使い方を伝授します

僕は(月1回前後のライブ活動を目安とする)アマチュアバンドマンは下記のチューニング方法が最強だと思っています。
- 【家での練習】クリップチューナー
- 【ライブ本番&スタジオ練習】ペダルチューナー
【家での練習】クリップチューナー
家での練習ではクリップチューナーを使用しこまめにチューニングしよう!
理由はサクッと素早くチューニングできるから。ペダルチューナーに繋いでチューニングするのは手間がかかりますよね。(チューニングせずにヌルッと演奏開始するのは論外です🙅♂️)
ちなみに僕はこれを使ってます。画面も見やすく、壊れにくい筐体なのでおすすめです。

「スマホアプリのチューナーはどうなの?」
「スマホの内蔵マイクから音を拾うため、正確なチューニングが出来るとはいえないです。一時的な ”間に合わせ用” として使うに留めた方が良いと思います。」
【ライブ本番&スタジオ練習】ペダルチューナー
ライブやスタジオでの演奏時はエフェクターボードに”ペダルチューナー”を組み込みチューニングしよう!
僕はエフェクターボードは”最小構成”が美しいと思ってるので、ボードにはチューナーも組み込まずに、出来ればクリップチューナーを使いたいんですが…下記のメリットがデカずぎるので「ライブ/ スタジオ」ではペダル型チューナーを使用しています。
- エフェクターボードに組み込んでいるため、瞬時に(常時)チューニングできる。
- 周りがうるさくてもチューニングできる(クリップチューナーは爆音下で使用不可)
- 電池ぎれや故障のリスクが限りなくゼロ(クリップチューナーはリスク高)
まとめ

- ペダルチューナーは自分の用途に合わせて、「KORG、BOSS、tc electronic」3ブランドの中から選ぶのがおすすめ!
以上です。