

「ピッチシフターってなに?聞いた事はあるけど…使い方は?もし買うとしたらおすすめはどれ?」
という疑問に答えます。

本ブログを書いている僕の経歴です。
- ギター歴 13年
- エフェクター所有数合計 約200台、使用数 約5000台
- Twitterにてエフェクター情報を発信中 *フォロワー3000人突破!
僕はとにかくピッチシフターにこだわっていて、10台以上のピッチシフターを所有し、50種類以上のピッチシフターを弾いた経歴があります。本記事ではそんな僕が実際に弾いて「本当におすすめできると感じたピッチシフター」を9つ紹介します。
また、ピッチシフターについて「初心者でも直感的に理解できるレベル」まで噛み砕いて解説します。多くの人にとって参考になる内容にしてますので、ピッチシフター探し中の方はぜひ参考にしてみてください!
この記事を読めば…
- ピッチシフターの「種類」と「使い方」が分かります。
- あなたに最適なピッチシフターが必ず見つかります。
ピッチシフターとは?

ピッチシフターとは「音程を変えるエフェクター」です。
直訳しても【ピッチシフト=音程移行】なのでそのまんまですね。単純に音程を変化させたり、音程の違う音を重ねて一人ツインギターのような「ハモり」を加えたりと様々な使い方があります。
▼ちなみに。細かい違いはあれど、以下↓のエフェクターは「全て」ピッチシフターの一種です。
- ピッチシフター
- インテリジェントピッチシフター(ハーモナイザー、ハーモニスト)
- ワーミー

なお、
①「オクタヴィア」※ピッチシフターの原型となったエフェクター
②「オクターバー」
は、仕組みが異なるためピッチシフターとは別物です。
ちなみに!60~70年代は、音程を変えるエフェクターは技術的に難しかったため、音程を変化させるのは『夢』だったんです。今を生きる私たちは恵まれているかも!
▼オクターバーについては、↓こちらの記事で詳しく説明しています。オクターバーとピッチシフターの違いについても言及しています。
✔︎ 豆知識・・・

ピッチシフターは「デジタルディレイを応用して作られたエフェクター」です。 ディレイのつまみを回すと「キュイイン!」と音が高くなったり低くなったりします。あれがピッチシフターの正体。録画したTVを倍速で流すと音が高くなるのと同じ原理です。
ピッチシフターを「種類ごと」に解説します

▼3種類のピッチシフターを解説します。🙋♂️
- ピッチシフター
- インテリジェントピッチシフター(ハーモナイザー、ハーモニスト)
- ワーミー
①ピッチシフター
もともと、ピッチシフターは「わずかにピッチ(音程)の違う音を原音に混ぜる機能だけ」を持ったエフェクターを指していました。今やそのような原始的なピッチシフターは、ヴィンテージ市場以外ではほとんど流通していません。
②インテリジェントピッチシフター(ハーモナイザー、ハーモニスト)
現在「ピッチシフター」と言われたら「インテリジェントピッチシフター」のことを表しています。ハーモナイザーやハーモニストとも呼ばれます。
インテリジェントピッチシフターは「音階にあった音楽的に綺麗な “ハモリ” を生み出してくれるエフェクター」です。
現在では、音程に関わるハイテクな機能が数多く開発されています。例えば、気持ちいい音程を自動で判断して付け加えてくれたり、弾き間違えた音(スケールからずれた音)を正しい音に修正してくれたり、といった機能があります。
③ワーミー
ピッチシフターにフッドペダルがついたエフェクターです。ワウペダルのように演奏中に自在にピッチ(音程)を変化させることができます。
デジテックが1990年から発売を続けています。他メーカーからは主にマルチエフェクターに搭載される形で発売されています。

余談ですが、僕のギターヒーローであるRATMのトム・モレロが愛用しています。(僕もトム・モレロと同じ、ワーミーの初号機”WH-1″を使っています☺️)
使い方がめちゃくちゃカッコいいです。気になる人はこちらの動画をご覧ください。
ピッチシフターの接続順番
よほど奇抜な音を狙わない限りは接続順は歪み系の前においてください。なぜならハモった音を歪ませると音が濁ってしまうからです。
▼エフェクターの順番についてはこちらの記事もよかったらお読みください。
ピッチシフターの使い方

次に僕のおすすめの使い方を紹介します。
色々な使い方はあれど、僕の一番痺れる使い方は…
「ギターソロでの単音のハモリ」で使う。
和音でのピッチ変化は複雑な印象。単音でバチっとハモらせる方が「ここぞ」という時にカッコよくハマると思います。
▼マキシマムザホルモンの「F」のソロのようなイメージ。ピッチ変化を使えば、このようなハモリを一つのギターで表現することもできます。
最後に、ピッチシフターおすすめ5選を紹介します

種類別におすすめのピッチシフターを5台紹介します。実際に弾いてみて厳選しています。ぜひ参考にしてください。
インテリジェントピッチシフター
BOSS|PS-6 Harmonist

ピッチシフターは個人的にはBOSS一択。ノイズも少なく堅牢な筐体で製品としての安定感が抜群です。いくつか試しましたが、結局ピッチ系のエフェクターはPS-6に行き着くいてしまいます。機能としては、CPU処理能力が高く、ハーモニー機能では2声ではなく3声重ねることができ、更にかなり高音質でナチュラルな音色を生み出してくれます。
中でも、スーパー・ベンドモードモードを使えば「ワーミー」のように曲中にピッチを変化させることが出来ておすすめです。ギタリストにとっては、オーバースペックになってしまうほど多機能です。主要なピッチ系のエフェクトは、ほぼ全て搭載しているかと思います。
詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
DIGITECH|Drop

後述の「DIGITECH|Whammy」のドロップチューン機能のみを抽出しコンパクトペダルとして販売しているエフェクターです。ギターのチューニングを変えなくても、最大1オクターブ下まで半音ずつ、9段階のピッチシフトが可能です。原音+オクターブ下のオクターバーとしても使用できます。フットスイッチを踏んでいる間のみONになるMomentaryモードや、原音を混ぜる/抜く、といった細かい設定も可能です。
ただ、僕がこのエフェクターを買った最大の理由は半音下げチューニングを瞬時にしたかったから。「今日やる曲セットリスト…1曲だけ半音下げだ…」なんて時もカチッとエフェクターを踏むだけで対応できちゃいます。とても便利です。
詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
Walrus Audio|LUMINARY

コンパクト・エフェクターの中では最高性能なピッチシフターの一つかと思います。原音とオクターブ音のバランスはもちろん調整可能です。リング・モジュレーターやオルガンのようなワルラスオーディオらしい奇抜なサウンドから、深く美しいリバーブのようなサウンドまで表現可能。4つのノブを使って、多彩な効果を生み出してくれるエフェクターです。
詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
ワーミー
DIGITECH|WHAMMY5

唯一無二の個性。最強の飛び道具エフェクターの一つ「ワーミー」の最新モデルです。僕はRATMのTom Morelloと同じものが欲しかったので、WH-1という1990年に販売されたビンテージのワーミーを使っています。ただ、今からワーミーを買うなら特別な理由がない限りは、ノイズの少なさや電源供給の手軽さという面で最新機種であるWhammy 5を買った方がいいかと思います。
詳しいレビューはこちらの記事をご覧下さい。
DIGITECH|Whammy Ricochet

ペダル型でないと実装不可能とされたワーミーペダルを、コンパクトエフェクター・サイズまで小型化したモデルです。「ペダル」ではなく、「スイッチ」を踏む強さに比例してピッチ(音程)の変化をコントロールします。エフェクトのかかり具合を9個のLEDで確認できますので、大型のモデルとほとんど変わらぬ操作性を実現しているかと思います。アマチュアギタリストにとって、小型化は正義。
詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。
以上です。_(:0 」∠)_