歪み系エフェクターには、オーバードライブ、ディストーション、ファズの3種類があるけど、何が違うの?
という疑問に10秒で答えます。
本ブログを書いている僕の経歴。
- ギター歴 14年
- エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
- Twitterにてエフェクター情報を発信中
この記事を読めば、オーバードライブ ディストーション ファズの違いが即理解できます!
オーバードライブ ディストーション ファズの違い「結論」
それでは「10秒」で説明します。(計測開始)
結論、明確な違いは定義されていません。
内部回路や原理に大きな差はありませんし、歪みの量が数値化されて明確に分類されているわけでもないです。
つまり、オーバードライブ、ディストーション、ファズの違いは人によりけり。メーカーや販売サイトによって、歪みエフェクターのカテゴライズは変わります。
その前提はあるものの、一般論としては…
- オーバードライブ=ちょっと歪む
- ディストーション=がっつり歪む
- ファズ=音が潰れるくらい歪む
となります。
以上です。(計測終了(10秒))
「オーバードライブ、ディストーション、ファズのは何が違うの?」という疑問に対する回答はこれが全てです。
ここから先は、発展編としてオーバードライブ ディストーション ファズの違いについて「誕生した背景」や「具体例」などを交えて詳しく説明します。
オーバードライブ ディストーション ファズ、各エフェクターの「名前の由来」
次のステップとして…
各々のエフェクターに違いがないことは分かったけど、じゃあなんでいろんな呼び方があるの?
という疑問に答えます。
その答えは…「エフェクターが誕生した背景」にあります。誕生の由来によってオーバードライブ ディストーション ファズと違う名前がつけられています。
それでは、一つずつ「名前の由来」を紐解いていきましょう。
ファズ
ファズは世界で初めてつくられたエレキギター用エフェクターの一つ。
50〜60年代は、ICチップのような電子回路は存在しないため、ゲルマニウムやトランジスタといった素材で音を無理矢理に増幅させ、「ジー!ジー!」と音を”毛羽立たせ”トゲトゲしい歪みサウンドを生み出していました。
英訳すると【 Fuzz=「毛羽立ち」 】ですが、そんな背景からファズと呼ばれるエフェクターが誕生しています。
ちなみに60年代のギタリストに超普及していた、代表的なファズがコチラのJim DunlopのFuzzfaceです。
ディストーション
英訳すると【 Distortion=「歪み」 】となりますが、ディストーションという言葉を初めて使ったのは、1970年代に誕生したMXRの「Distortion+」です。
そんなDistortion+は「大音量の真空管アンプ+ファズ」の音を人工的に再現することを目指してつくられました。
それまでのファズとは一線を画す「豊かな倍音と過激なサウンド」が特徴的で、エフェクター単体で深い歪みを得られることは当時としては革新的なエフェクターでした。
オーバードライブ
オーバードライブとしては、Distortion+と同じ時期の1970年代に誕生した「マクソンのOD-880」や「BOSSのOD-1」などが聡明期の代表的なエフェクターです。
オーバードライブは真空管アンプの音量を上げ、過大出力した時の「アンプのナチュラルな歪みサウンド」を再現することを目指したエフェクターです。
アンプの音量を最大にした時の音、すなわちアンプを酷使した時に出る音という意味で【 Overdrive=「酷使」 】と名付けられました。
その由来の通り、深い歪みのエフェクターを表すことはなく、大音量の真空管アンプに似た、程よく歪む程度のエフェクターを「オーバードライブ」と表すことが多いです。
↓オーバードライブ聡明期の名機「OD-1」の後継機種
↓「OD-1」のリイシューモデル
↓後継機種ではないですが、個人的には最も「OD-1」に近い、王蔵サウンドであると感じます。※詳しくレビューしてますのでよかったらBOSS|SD-1【伝統の音、スーパーオーバードライブを徹底レビュー】もお読みください!
「ブースターは歪みではない?」
僕はレベル(音量)を上げる使用法で使えば、どんなエフェクターでも「ブースター」と言えると解釈しています。
つまり、歪みエフェクターのみならず、イコライザーやディレイであっても「レベル」を変化させる意図であればブースターになり得るので、「歪みエフェクター」とは一概にはカテゴライズできないかなと思います。
おすすめ歪みエフェクター紹介
名前の由来の話が「めっちゃええやん」と感じた方は、最新のものよりもヴィンテージ機材が刺さるタイプかもですね。
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以上です。