

「イコライザーはどれを買えばいいのだろう…? 使い方もかんたんに教えてほしい。」
という疑問を解決します。

本ブログを書いている僕の経歴
- ギター歴 15年
- エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
- SNSにてエフェクター情報を発信中
イコライザーは、ひと言で言うと「音色を変える」エフェクター。ギターの音にこだわり始めると、イコライザーのことが気になってくるのは当然ですよね。この記事では、僕が実際に弾いてみて「これは本当にオススメできる!」と感じたイコライザーを6つ紹介します。さらに、イコライザーの「仕組み」と「使い方」も、初心者さんでも直感的に理解できるように解説します。
この記事を読めば、イコライザーに関する最低限の知識が身につき、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです!
そもそも、イコライザーって何?

イコライザーとは「音色」を調整するエフェクターです。

そもそも音色ってなに?

人の声にも個性があるように、ギターにも様々な「音色」があるんです!
具体的にいうと「周波数帯ごとの強弱」を調整することで音色が変わります。
- 「高い周波数帯」を強調→明るくキンキンした音色
- 「低い周波数帯」を強調→暗くモコモコした音色
このように、イコライザーを使えば周波数帯ごとの強弱を調整して、自分好みの音色を作っていくことができます。
ちなみに…周波数って何?

「てか、周波数とはなんでしょう…??」
「音の振動の速さ(1秒間に振動する回数)を数値で表したものです。数値が小さいと低い音(=振動がゆっくり)、数値が大きいと高い音(=振動が速い)に聞こえます。」
イコライザーの使い方をマスターしよう!

イコライザーを使いこなして、理想の音色を手に入れましょう!
なんとなくイコライザーを調整して、偶然良い音になることもあるかもしれません。しかし、狙った音を出すためには「各周波数帯域の効果」を理解することが大切です。
周波数帯域ごとの効果は以下の通りです。以下の効果を参考に、状況に合わせてイコライザーを調整し、理想の音色に近づけましょう。
【100Hz】 | 6弦(E)の低音域。(ヴーンと重低音がうるさいときはここを削ろう) |
【200Hz】 | 5弦(A)やアンプのBASSノブの音域。(音程が聞き取れるギリギリの低音、ここで低音を調節) |
【400Hz】 | 音の太さを調整できる音域。(ドンシャリサウンドが欲しいときはここをカット) |
【800Hz】 | アンプのMIDDLEノブの音域。(音の粘り気が欲しいときはここを強調) |
【1.6k(=1,600)Hz】 | 1弦(E)の高音域やアンプのTREBLEノブの音域。(キーンと耳が痛いときはここをカット) |
【3.2k(=3,200)Hz】 | アンプのPRESENCEノブの音域。(クリーントーンのキレを出すにはここを強調) |

例えば、ぼくの使っているレスポールギターは、高音域の迫力があまりないです。そこで、イコライザーで「100Hz」「200Hz」の低音域を少しカットすることで、全体のバランスを調整しています。
イコライザー設定のコツ
設定のコツは、気になる周波数帯域を「削ること」を意識すること。例えば、音抜けを良くしたいときは、高音域をブーストするのではなく、低音域をカットしてみましょう。闇雲にブーストするよりも、まとまりのある音になります。
✔︎ そもそも「自分の理想の音色」がない場合は?
理想の音色がわからない場合は、とにかく色々な音楽を聴いて、自分がビビっと来る「良い音」を見つけましょう。というより、既に見つけている可能性もあります。大好きなアーティストの音源を真似するだけでもいいのです。僕の場合は、ジョン・フルシアンテのソロの歪んだサウンドや、BUMP OF CHICKENの藤原基央さんのクリーントーンが「良い音」だと思っています。色々な音楽を聴いて、「この音、いいな!」と思える音を見つけてみてください。
イコライザーの接続順番
イコライザーの接続順は、大きく分けて2パターンあります。
- 歪み系の前に接続: 「歪みの質感だけ」を調節したい場合
- 歪み系の後に接続: 「ギターサウンド全体」を調節したい場合
どちらが良いかは、あなたの音作りの方向性によって変わってきます。エフェクターの接続順番については、こちらの記事に詳しく解説していますので、よかったら参考にしてみてください。

僕はイコライザーを「歪みの直前」に接続して、ブースターとして使ってます。とはいえ、音量は変えていません。中音域を強調してあげることで、音量を上げなくてもバンドの中でギターの音が一歩前に出てくれるのです。
おすすめイコライザー6選

最後に、「イコライザーを買うなら、どれがいいの?」という疑問にお答えします。
イコライザーを選ぶ上で、多くのギタリストにおすすめしたいのが、「100Hz〜3.2kHz」の音域を調整できるモデルです。なぜなら、それ以上に細かく設定できるハイエンドモデルでも、ライブでは音の違いがわかりにくく、価格も高くなりがちだからです。レコーディングで細部にこだわりたい方や、強いこだわりがある方以外は、まずはこの音域を調整できるモデルを選べば十分です。
また、購入前に必ず確認してほしいポイントが2つあります。それは「ノイズの有無」と「ONにした時の音量変化」です。イコライザーはモデルによって、この2点が大きく出てしまうものがあるため、購入前にしっかりと確認しておくことが大切です。
ROWIN|GTEQ

「とにかく安くイコライザーを試したい!」そんなあなたに、おすすめなモデルです。必要十分な機能が揃っていて、ノイズも少なく、ボリュームノブで音量調節も可能です。実際に使ってみて、本当に優良なエフェクターだと感じました。格安エフェクターの中では一番おすすめのモデルです。
BOSS|GE-7

1981年の発売から約40年、今もなお多くのギタリストに愛され続けている歴史的なエフェクターです。個人的に最もおすすめのモデルです。コストパフォーマンスの高さにも定評があります。正確な周波数のコントロールが可能で、多くのスタジオミュージシャンの方々も愛用しているのをよく見かけます。レベル調整も可能で、中音域が粘るような特性を活かしてブースターとして使うのもおすすめです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事もご覧ください。
BOSS|EQ-200 GRAPHIC EQUALIZER

「イコライザー」としても「ブースター/軽い歪み」としても使える、超高性能なグラフィックイコライザーです。4つの設定を保存できるメモリ機能も搭載しています。筐体右のLEVELフェーダーで、音量と歪みを自在にコントロールできます。イコライザーとしては、非常に広い音域をカバーしているので、欠点を感じることはないかと思います。コンパクトイコライザーの最高傑作と言っても過言ではありません。(多くのアマチュアギタリストの方には、少しオーバースペックかもしれませんね。)
さらに詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事もご覧ください↓
MXR|M109S SIX BAND EQ

ノイズが少なく、音色変化も緩やかで、ナチュラルなサウンドが魅力のイコライザーです。トゥルーバイパス仕様で、「ノイズリダクションサーキット」搭載しています。ノブ部分が青く光るので、暗いステージでも視認性抜群で、LEDの光がかっこいいエフェクターかと思います。価格も手頃なのがうれしいポイントです。
さらに詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事もご覧ください↓
MXR|M108S 10 Band Graphic EQ

前述のM109Sと同様、ナチュラルなサウンドでmトゥルー・バイパス仕様で「ノイズリダクションサーキット」を搭載しています。さらに、12個のスライダーとボリューム、ゲイン調整ノブを搭載しており、細やかなイコライジングが可能なので、多くのギタリストに愛用されています。
さらに詳しく知りたい方は、こちらのレビュー記事もご覧ください。
EARTHQUAKER DEVICES|Tone Job EQ & Booster

パラメトリックイコライザー(ノブを回して細かく音を調整するタイプ)のモデルです。繋ぐだけで音が良くなるように、あらかじめ計算された回路と設定が組み込まれており、ONにするだけで音の抜けが格段に良くなります。ギターでもベースでも直感的に「もう一歩踏み込んだ音作り」ができるモデルだと思います。個人的には、隠れ名機だと思っています。
以上です。

イコライザーで細かい音作りを追及して、理想のギターサウンドを手に入れましょう!