「ノイズが酷い…。どうやったらノイズがなくなるのだろう?」
という疑問を解消します。
こちらの記事を読めば…
ギターを使用する際のノイズの根本原因を導き出し、解決できます。
この記事を書いている僕は、ギター歴11年、エフェクター所有歴は100台を超えるアマチュア・ギタリストです。ノイズ対策・除去に関しても、僕はスタジオ・ライブハウス・宅録とあらゆる環境でギターを弾いてきましたが、一人黙々と研究してきた経験を持っています。(アマチュアで専属PAもいないので当然ですね)なので、これらの経験を生かして、僕が持つノイズ対策・除去に関するノウハウを全て公開します!
ノイズの原因と対処法
エフェクター起因のノイズ
エフェクターのパーツが劣化していると、ノイズが発生してしまう可能性があります。
具体的には…
- つまみを回すと「ガリガリ」と鳴る→ポットの経年劣化。
- ON/OFF切替えで「ブツッ」と鳴る→スイッチの経年劣化。
- シールドの抜き差しで「ジジッ」となる→ジャックの経年劣化。
などの症状が考えられます。
その場合は、下記の対処法をお試しください。
①故障箇所に接点復活スプレーをかける
軽い錆や傷の場合は、故障箇所に接点復活スプレーを吹きかけることでノイズが軽減する場合があります。
僕は使っているのは↓こちらです。
②パーツ交換
接点復活スプレーはその場しのぎでしかないので、完全に直すには劣化したパーツを交換しましょう。楽器屋さんでも、エフェクターのパーツ交換なら数千円以内でやってくれるかと思います。時間が経つとどんどん劣化や錆は悪化しますのでお早めに。(修理費が上がります)
ギター・シールド・アンプ起因のノイズ
エフェクターのみならず…
- ギターやアンプのジャック
- ケーブル(シールド、パッチケーブル)のプラグや内線
が劣化しているとノイズが発生することがあります。
①ケーブル(シールド、パッチケーブル)を変える
どのケーブルが故障しているか切り分けるために、一つひとつケーブルを変えて音を鳴らしてみて、どのケーブルでノイズが発生しているか見つけましょう。(わりと大変ですが、やるしかない)問題のあったケーブルを交換しましょう。※ちなみに…長いシールドだとノイズが乗りやすい傾向にあります。
②ジャックを新しいものに交換する。
ギターやアンプのジャック差し込み部分のシールドを揺らした時に「ジジッ」とノイズが出る場合、ジャック故障が疑われます。接点復活スプレーも有効ですが、完全に直すには交換が必要になります。
電源まわりからのノイズ
パワーサプライやACアダプターを使用していて、継続的に「ブーン」や「ビー」といった電子的なノイズが聞こえる場合は、電源が起因してノイズが発生している可能性があります。※電池でエフェクターを駆動してノイズが消えた場合、「電源がノイズの原因」と判断できます。
①デジタルエフェクターとアナログエフェクターを、同じ電源で使用しない
デジタルエフェクターとアナログエフェクターを、同じ電源で使用してしまうと「ビー!」という電子的なノイズが発生します。対処法として、独立型のパワーサプライを使用するか、別々のアダプターを使うとノイズがなくなります。
②エフェクターに必要な「電流、電圧」を確認して使う
エフェクターに必要な電流、電圧と合わない電気を流してしまうと、エフェクターが正常に作動せず、ノイズが乗ったり音質が変化してしまう可能性があります。使用エフェクターのスペックを確認し、適切な電力を供給しましょう。
★詳しくはコチラをご覧ください。電源起因のノイズに関しては、この記事の内容を実行してもらえれば、ほぼ間違いなく解決します。
配線からのノイズ
電源供給用のDCケーブルやシールドで円形が出来上がってしまうと、そのケーブルの円がアンテナの役割を果たし外来ノイズを拾ってしまいます。*その現象をグランドループと呼びます。
①できるだけケーブルを束にまとめる
グランドループは大きければ大きい程たくさんのノイズを拾います。配線時にできるだけケーブルを小さな束にまとめ、ノイズを最小限に抑えましょう。
②「独立型」のパワーサプライを使う
独立型のパワーサプライを使えば、電源が個別で供給されるためグランドループは一切発生しません。(つまりノイズは発生しません)
外部環境からのノイズ
外部環境から発される電波を、ギターが拾って、ノイズを発生させている可能性があります。
①外来ノイズの原因となっているモノから距離を取る
外来ノイズの原因となるもの(スマホ、PC、蛍光灯、電化製品)が周囲にないか確認しましょう。それらノイズ源から距離を取ることでノイズが減少します。
②ピックアップを変える
例外はありますが、基本的にはシングルコイル・P90タイプなどはノイズに弱く、ハムバッカータイプはノイズに強いです。ノイズに敏感な方は、ピックアップを変えることで、外部からのノイズを拾いにくくなる可能性があります。
音作りによるノイズ
どれだけ環境を整えても、音作りの中で自分で意図しないノイズを生み出してしまっている可能性があります。
代表的な例で、以下の3点に該当する方は「音作り」が起因してノイズが発生している可能性があります。
- 歪み/音量が大きすぎる
- イコライザーで極端にどこかの帯域を強調している
- コンプレッサーを強くかけている
①歪み/音量を弱める
音作りが起因するノイズで、最も多い原因が「歪み」と「音量」が大きすぎること。ただし、歪みや音量を上げた時のノイズはギターの構造上避けられません。単純に「歪み」や「音量」を弱めればノイズは減少します。
②イコライザーを弱めるか使用をやめる
イコライザーで極端に低音域、高音域を強調する設定をしている場合、ハウやノイズが発生してしまう場合があります。単純にイコライザーのエフェクトを弱めるか使用をやめればノイズは減少します。
イコライザーの仕組みや使い方はコチラ↓の記事をお読みください。
③コンプレッサーを弱めるか使用をやめる
コンプレッサーは音量を均等にするエフェクターです。そのため、小さい音は大きい音に修正されます。そのため「サー」と小さなノイズが発生しているところにコンプを強く設定してしまうとその、ノイズ音も「ガー!」と大きくなってしまいます。単純にエフェクトを弱めるか、コンプレッサーの使用をやめればノイズは減少します。
コンプレッサーの仕組みや使い方はコチラ↓の記事をお読みください。
それでもダメなら…
歪み・音量を切る
「ノイズの発生は仕方ない」と根本解決を諦めた方は…
少なくとも、演奏以外の時間は以下の対応を実施しましょう。
- 歪みエフェクターをOFFにする
- ギターのVolをゼロにする
そうすれば、その時間はノイズの発生を抑える事が出来ます。
ノイズゲート・エフェクターを使用する
ノイズ原因探ったりするの、めんどくさいなぁ…
という方は、ノイズゲート・エフェクターを使用しましょう。細かい弊害はありますが、原因がなんであろうと、ノイズゲートを使えば一撃でノイズを解消できる可能性が高いです。
ノイズゲートについて、詳しくはこちら↓の記事の記事をお読みください。
以上です。