パワーサプライはこれを使え!おすすめ9選と選び方【エフェクター】

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「独立型? AC/DC? ノイズ?… パワーサプライを買おうと思うんだけど、何を買えば良いかわからない。

という悩みを解消します。

本ブログを書いている僕の経歴。

  • ギター歴 14年
  • エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
  • Twitterにてエフェクター情報を発信中

僕はとにかくパワーサプライにこだわっていて、20台以上のパワーサプライを試して、自分にあった物を探し続けてきた経歴があります。そんな僕が実際に使って「本当におすすめできると感じたパワーサプライ」を9つ紹介します。

なお、僕の経験上エフェクターの数や種類によって使用すべきパワーサプライは変わります。高いものを買えば良いってもんでもありません。本記事では主に以下2点についても解説します。

  1. パワーサプライの選び方
  2. おすすめパワーサプライ9選

この記事を読み終わった頃には…「あなたに最適なパワーサプライ」が見つかっているかと思います!

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そもそも、パワーサプライとは何?

パワーサプライとは「複数のエフェクターに同時に電源供給を行う機材」です。

パワーサプライをより詳しく細分化すると、下記の3つの種類があります。

  1. 分岐型:一つのACアダプターから供給された電源を、分岐ケーブルを使って分割して供給します。
  2. 通常型:1つの電源供給回路を使って複数の端子から電源を供給します。
  3. 独立型:1つの端子に1つの電源供給回路が搭載されています。つまり、10つの端子があれば10つの電源が独立して搭載されています。

パワーサプライの選び方(✔︎チェック項目)

正しいパワーサプライを選ばないと、

  • エフェクターの電源が入らない
  • ノイズが発生
  • エフェクターの電圧過多で壊れる

といったことが起きてしまうことがあります。

そこでパワーサプライを選ぶ際の確認ポイントを下記にまとめました。本記事の確認ポイントを全て確認してパワーサプライを購入いただければ…エフェクターの力を100%出しきり、ノイズの発生を防げることを約束します。

✔︎使用エフェクターの「電流(mA)の合計値」は?

各エフェクターを使用させるのに必要な電流(mA)の量を確認しましょう。パワーサプライの公式サイトや説明書、エフェクター裏のシールに「最大消費電流 : 〇〇mA」といった表記があるはずです。接続するエフェクターの電流(mA)の量の合計がパワーサプライの最大消費電流を値が超えないようにしましょう。

もし、パワーサプライの最大消費電流を超えてしまうと、エフェクターの効きが悪くなったり、最悪の場合、音が鳴らなくなることがあります。

尚、パワーサプライの消費電流ギリギリの場合も、同様にエフェクターの効きが悪くなってしまったり、本来のエフェクターの能力を100%発揮できないケースが多々あります。そのため、パワーサプライの最大消費電流の 3/4程度に収まるよう計算しパワーサプライを購入しましょう。

【目安:エフェクターの消費電流】

4mA~20mA:アナログ・オーバードライブ/ディストーション

20mA~25mA:デジタル・コーラス/フランジャー

50mA~60mA:デジタル・ディレイ/リバーブ

75mA:MIDI対応 デジタルEQ

75mA~200mA:MIDI対応 メモリー可能等の多機能デジタルエフェクター

サウンドハウス

※基本的に、アナログ・エフェクターの消費電流が少なく、デジタル・エフェクターの消費電流が多いです。

✔︎使用エフェクターは「デジタル or アナログ or 両方」?

使用するエフェクターは、以下3点どのパターンか確認しましょう。エフェクターの公式サイトや説明書、エフェクター裏のシールに記載があると思います。

・デジタル・エフェクターのみ
・アナログ・エフェクターのみ
・デジタルとアナログが両方が混在している

もし「デジタルとアナログが両方が混在している」場合は、独立型のパワーサプライを使用しましょう!

理由としては、デジタルとアナログの両方に電源を供給すると、デジタル回路の変動電圧部分が反応し「ビー!」という電子的なノイズが発生してしまいます。独立型のパワーサプライを使用するか、デジタル・アナログエフェクターを別々のアダプターから電源供給することでノイズを解消することが出来ます。

✔︎使用エフェクターの駆動電圧は「9V or 12V or 18V」 ?

エフェクター駆動規格は、基本的には「9V」「12V」「18V」の3種類です。使用するエフェクターの規格を確認し、適切な電圧で電気供給ましょう。

18V駆動のエフェクターを9V電源で動かすとエフェクターの効きが悪くなったり、音圧が低下してしまいます。逆に、9V駆動のエフェクターを18V電源で動かすと回路がショートしてエフェクターが壊れる可能性があるので十分注意してください。

✔︎使用エフェクターの電圧入力は「AC/DC or AC/AC」?

99%以上のエフェクターが「AC/DC」なので、現行のエフェクターを使う場合は、あまり気にしなくても良いポイントですが、ビンテージエフェクターを使用する場合は、AC/ACアダプターが必要な稀に存在しますので注意しましょう。

僕の場合、DightechのWhammy「wh-1」がAC/AC対応でした。そういった場合は、AC/AC対応のパワーサプライを購入するか、別途AC/ACアダプターを購入しましょう。

✔︎使用エフェクターの電源極性は「センターマイナス」?

エフェクターの電源差込口の形状は、ほとんどがセンターマイナスですが、センタープラスやミニプラグ等の違う形状になっているエフェクターが稀に存在するので注意しましょう。代表的なところでは(2019年から徐々に改善されていますが)prpco RAT2は2020年8月現在もミニプラグアダプター対応のものが多く流通しております。とはいえ、その都度対応する変換プラグ(どれも数百円で買えます)を購入すれば問題ないかと思います。ご参考までに。

超おすすめパワーサプライ9選

provided by @tksokm_r

分岐型

BOSS / PSA-100 ACアダプター

入力電圧:AC100~240V(50~60Hz)
出力電圧:DC9V
最大出力電流:500mA
ケーブル長:2m外形寸法 / 質量幅 (W)30 mm奥行き (D)68 mm高さ (H)67 mm
質量:150 g

エフェクター数が5個くらいだったら、消費電流量的に「ACアダプター+分岐ケーブル」で全然問題ないと思います。一番コスパいいです。尚、ACアダプターだったらBOSS一択かなと思っています。安心の国産品質で、値段的にもサウンドハウスで2,750円(税込)で購入できるので文句なし。

One Control / Daisy Chain Five DC分岐ケーブル

One controlの分岐ケーブルは5分岐とケーブル数も多く、大変お安いのでおすすめです。個人的なこだわりポイントとして、省スペースのために端子の形はL字じゃないと嫌なので、その点でもコチラの製品が神です。

通常型

CUSTOM AUDIO JAPAN / AC/DC Station VI

寸法 / 重量 : AC/DC Station VI: 167mm(幅) x 33mm(縦) x 23.3mm(高さ) / 約235g
AC/DC IV.V.VIAdapter : 52mm(幅) x 42mm(縦) x 64mm(高さ) / 約260g ケーブル長1.8m(突起物含まず)
最大消費電流 : 450mA
接続端子 :
・AC12V INPUT x 1 センターピン 1.7 mm
・DC9V OUTPUT x 8 センターピン 2.1mm (ー)極性
付属品:
・AC/DC IV.V.VIAdapter x 1(単品定価¥3,000(税抜) JAN:4571220044755)
・CAJ DC Cable 2.1 x 8
JANコード : 4571220044700

僕は一世代前の「AC/DC Station5」を愛用しています。高さが2センチくらいで軽量なので、すのこ型ボードの裏にマジックテープでくっつけて使用できます。なんといってもローノイズなのがAC/DC Stationの特徴。

僕は左画像のボードで使ってますが電源周りが起因したノイズは皆無と言っていいかと思います。

最新「VI」バージョンからは、使用電流の値がデジタル表示される「デジタルボルテージメーター」という神機能が追加されてます。なんだか、Limetone audioのような新進気鋭のビルダーさんがモディファイで実装しそうな機能ですね。大手メーカーが意欲的に製品改善を続け、低価格で素晴らしい機能の製品を入手出来るのはありがたいです。

VITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-01

【AC→DCアダプター】

INPUT:AC 100v ~ 240v @ 50/60Hz
OUTPUT:DC 18v , 1000mA(最大消費電流)
極性:センターマイナス仕様

【VA-08 パワーサプライ】

INPUT:DC 18v , 1000mA
OUTPUT:
9V 100mA ポート x 7
9V 500mA ポート x 1
12V 100mA ポート x 1
18V 100mA ポート x 1
LEDs:パワーライト(ブルー)
サイズ:158(W) x 47(D) x 33(H) mm
重さ:145 g
内容物:
VA-01パワーサプライ本体 x 1
AC/DC アダプター x 1
DCケーブル x 10
ユーザーマニュアル

パワーサプライの代表的なメーカー「VITAL AUDIO」から販売される、低価格コンパクトモデル。(DCケーブル10本も付属するので大変お得です)

小さい筐体に9V、12V、18Vと、多様な電圧数のDCアウトを搭載していることが特徴です。最大消費電流も1000mAと小型ボードであれば必要十分なパワーもあるかと思います。そのため、多くの電圧を必要とする高機能デジタル・エフェクターにも電源供給が可能です。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

One Control / Distro All In One Pack Black

IN:9VDC(センターマイナス)
OUT:9VDC OUT x 8個、12~18VDC OUT(max 50mA)(SAGにて可変可能)
最大電流量:合計2000mA
特徴:LINK機能搭載、ノイズ対策の為のアルミ削りだし筐体
寸法、重量:98W×35H×48Dmm、127g
付属品:
DCケーブル15cm×1本、30cm×3、50cm×3、70cm×2本
電源アダプター(EPA-2000)

とにかく小さい筐体が特徴。(10cm×5cmのスペースにすっぽりと収まるサイズ感です)ノイズの発生を抑えるアルミ削り出し筐体を採用しており、見た目の高級感溢れる、無骨でカッコよい一品かと思います。

最大電流量2000mAという、コンパクトサイズにはあり得ないハイ・パワーな仕様です。SAGノブで12~18Vの電圧を自由に可変させる「SAG DC OUT端子」を一つ搭載しています。小さいながらに、超大型ボードにも耐えうる仕様になっています。

Noah’sark / AC/DC-1

Input : 100V 50/60 Hz
Output :
・AC-100V x 4 (total 800 W maximum)
・DC-9V x 8 (negative center pin,regulated)
・DC-12V x 3 (negative center pin,regulated)
●Size:W300×H60×D60(mm) ※高さはゴム足(8mm)含まず
●Weight:1050g ※電源コード含まず。
●付属品:Noah’sark Original DC cable x5本(L/Sプラグ:45cm)

一般的なコンセント出力(AC出力)も行えるのが特徴です。タコセンを用意せずとも、別途ACアダプターを刺すことができるので便利です。

一般的な9V端子に加え、12V端子を3つも装備しています。(この価格帯だとだいたい1つしかないですからね、便利です)そのため、多くの電圧を必要とする高機能デジタル・エフェクターを複数使用する方でもこちらのパワーサプライ一つで問題なく電源を供給可能です。

※尚、重さが約1kgとかなり重めなので注意です。

独立型

VITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-08 MKII

【AC→DCアダプター】

INPUT:AC 100v ~ 240v @ 50/60Hz
OUTPUT:DC 12v ,2000mA
極性:センターマイナス仕様

【VA-08 Mk-Ⅱ パワーサプライ】

INPUT:DC 12V ,2000mA
OUTPUTS:
・9V @ 500mA (最大) x6
・9V/12V/18V @ 800mA (最大) x2
LEDs:パワーライト(オレンジ)、各ポート正常時(グリーン)、異常時(レッド)

付属品:
・VA-08 Mk-Ⅱパワーサプライ x 1
・AC/DC アダプター x 1
・DCケーブル x 8
・電圧昇圧用Yケーブル (プラグタイプ:ストレート/ストレート×2) x 1
・電流分配用Yケーブル (プラグタイプ:ストレート/L型×2) x 1
・ユーザーマニュアル

strymonやfree the toneなど、独立型の高品質なモデルは他にもありますが、こちらの商品の特徴は「価格が1万円以下であること」です。

総電流容量が2000mAとパワフルな使用になっており、9V/12V/18Vと電圧を選べる端子が2つ搭載されています。使用している端子の状態がLEDで可視化されたりと、細かい機能が丁寧に作り込まれている印象です。筐体もアルミ削り出しで低ノイズ性に貢献しています。個人的にかなりおすすめ。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

VOODOO LAB / Pedal Power 2 Plus

インプット: 100V 50/60Hz
出力端子: センターマイナス 5.5×2.1mmプラグコネクター
ショートサーキットプロテクション機能
■DIPスイッチ:NORMAL
1-4: 9VDC – 100mA
5-6: 9VDC – 250mA
7-8: 9VDC – 100mA
■DIPスイッチ:ON
1-4: 12VDC – 60mA
5-6: 12VDC – 250mA
7-8: 4V~9VDC – 100mA
本体サイズ:152x86x45mm
本体重量:0.9 kg
特別仕様: トロイダル・パワー・トランスフォーマー、200W ACアウトレット

90年代より30年以上、世界中のギタリストに選ばれ続ける業界標準的なパワーサプライ。独立型パワーサプライのパイオニア的な製品です。

独立型でノイズに強いのはもちろんのこと、DIPスイッチで駆動する電圧を「9Vか12V」に変換することができます。そのため、ほとんどのエフェクターの電源供給に一台で対応することが出来ます。尚、最大消費電流はわりと小さめ(スペックの赤字参照)なので、ハイスペックなデジタル・エフェクターを使用の際は消費電流をご確認ください。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

Donner / DP-1

素材:アルミニウム合金
パワー:AC 100v-240V
サイズ:150X52X35mm
本体重量:170g
カラー:ブラック

アウトプット:
-7 way 9V 100mA
-1 way 9V 500mA
-1 way 12V 100mA
-1 way 18V 100mA

付属品:
1 x Donner DP-1 Supply本体
1 x 電源アダプター
10 x DCケーブル
2 x 極性反転ケーブ
1 x 取扱書

コスパ最強の独立型パワーサプライです。3000円台で買えます。9V端子のみならず、12V端子と8V端子が一つずつ、合計10個のエフェクターに電源供給が可能で、独立型です。加えて、DCケーブルが12本付属します。このスペックで3000円は正直圧倒的ですね…。

中国大量生産品なので個体によって不良品に当たってしまう可能性は一般的な商品より高そうですが、(僕は半年前から使ってますが)今のところノイズ・不具合・安っぽさなど、ネガティブな部分は見受けられないです。優秀なパワーサプライです。

STRYMON / Ojai R30

完全独立 9VDC 5系統 500mA高電流出力
2 x 9V、12V、18VDC 切り替え可能出力(12V出力=375mA、18V出力=250mA)
5 x ペダルケーブル付属
IEC AC電源ケーブル付属
Ojai R30用 24V出力コネクターを装備
サイズ重量:130mm(幅)×55mm(縦)×29mm(高)※突起部含む
重量171g
軽量、堅牢なアルマイト処理アルミシャーシを採用
Made in USA

付属品:
Ojai本体
24V電源アダプター
AC電源ケーブル
ペダルケーブル×5本
マウント用ネジ×2本
マウント用テンプレートシート

控えめに言って、最高のパワーサプライです。数々のパワーサプライがありますが、お金が許すなら是非買って欲しい一品。良質なバッファーをつなげた時のように確実に音質が向上する感覚を得る事が出来るかと思います。

9V端子3つ、9V / 12V / 18V切替叶端子2つの5つの独立端子を搭載。LEDによる使用端子の可視化や、1端子毎の最高出力500mA、超低ノイズの電源出力など考えうる全ての機能を備えていると言って良いかと思います。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

以上です。

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