TC ELECTRONIC徹底解剖【おすすめエフェクター・評判/特徴・歴史・】【50種類使った結論】

ブランド(メーカー)

この記事を読めば、【TC ELECTRONIC】のおすすめエフェクター・評判/特徴・歴史・がわかります。

本ブログを書いている僕の経歴。

  • ギター歴 14年
  • エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
  • Twitterにてエフェクター情報を発信中
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はじめに

僕はこれまでのギター人生で、50台以上のTC ELECTRONICのエフェクターを使ってきました。現に10種類以上のTC ELECTRONICエフェクターのレビュー記事も書いている筋金入りのファンです。

なんだかデジタルっぽい感じとか…ノイズが少ないところとか、本当に大好きなんですよね。控えめに言って「最強」です。

そんな僕がTC ELECTRONICについての情報を惜しみなく記載します!

TC ELECTRONICはどんなエフェクターブランド?

TC ELECTRONICは1976年にデンマークで創業した老舗ブランドです。1976年の創業当時から培ってきた音響機器の高い技術力をもって、エフェクターを開発販売しています。

今やTC ELECTRONICのエフェクターを楽器屋さんで見ないことがないですね。

ちなみに、70〜90年代はデジタルディレイの名機「TC2290」や「 Stereo Chorus/Flanger (SCF)」を筆頭に、プロフェッショナルなスタジオ機器を中心に取り扱っているブランドで知られていました。そして、2000年代以降はギター用マルチエフェクター「Gシリーズ」、ロングセラー商品Nova Delayなどを展開する「Novaシリーズ」と続き、多種多様なコンパクト・エフェクターの販売を開始しています。

お馴染みのギター用コンパクトエフェクターは、意外にも2000年以降の登場です。世界中のギタリストも愛用してますね。

TC Electronicの歴史

TC Electronicの歴史
  • 1976年
    デンマーク第二の都市オーフスにて、Rishøj Kim(キムリショイ)とRishøj John (ジョンリショイ)によって創立

    リショイ兄弟のミュージシャンとしての経験を活かし、伝説のモジュレーショ機器「 Stereo Chorus/Flanger (SCF)」を発売。サイレント・ペダルと言われるほどノイズがなく透明感のあるサウンドです。(50年近く経った今でも使用されています。)

  • 1985年
    スタジオ音響機器の開発をスタート

    伝説のディレイエフェクター「C2290」を筆頭に、ラックマウント型エフェクト・プロセッサーを多数発売する。

  • 1998年
    TCグループを結成

    TCグループはその後、TC Electronicのみならず、TANNOY、Lake、TC HELICON…といった多くのブランドが加わります。

  • 2000年
    System 6000を発売

    当時の世界最高峰のサウンドプロセッサーの一つであるSystem 6000を開発し、プロオーディオの世界を席巻。 (現在のコンパクト・エフェクターにもSystem 6000の技術・アルゴリズムは受け継がれています。)

  • 2011年
    「TonePrint」搭載エフェクターを発売 & 世界初の「ポリフォニックギターチューナー」PolyTune発売

    NAMM 2011で発表がありました。

  • 2013年
    Ditto Looperペダルを発売

    「一つのノブとスイッチだけ」という、これまでのギタールーパーのあり方を完全に変えた革新的なエフェクター。世界中で大ヒットしTC Electronicの代名詞の一つとなっています。

  • 2015年
    Music Tribe (旧名:Music group)がTCグループを買収

    Music Tribe (旧名:Music group)はフィリピン共和国マカティに拠点を置きBehringer等のブランドを擁する音響機器メーカーです。現在もMusic Tribeの傘下でTC Electronicのエフェクター開発/販売は続いています。

ちなみに、1976年の創業当時の伝説の名機「 Stereo Chorus/Flanger (SCF)」は、復刻エフェクターが現在も販売されています。ギター史に裏付けられたモジュレーションペダルの最高傑作。最高です。

TC Electronicのエフェクターの特徴・評判

僕は、TC Electronicのエフェクターの特徴は大きく以下の3つだと感じています。

  1. 高いデジタル技術力による「技術開発」&「多機能なエフェクター」
  2. 唯一無二のハイテク機能「TonePrint」
  3. ノイズが少ない

①高いデジタル技術力による「技術開発」&「多機能なエフェクター」

もともとTC Electronicは、デジタルディレイの名機「TC2290」やモジュレーションの名機「 Stereo Chorus/Flanger (SCF)」を筆頭に、ラック型のオーディオ・プロセッサーを中心に開発・販売する企業でした。

コンパクト・エフェクターは、意外にも2000年代になってからの登場。50年近い音響機器開発によって培われた技術力と創造性に富む機能は、TC Electronicのコンパクト・エフェクターにも存分に活かされております。

「ポリフォニックチューニング」や「TonePrint」などの定番化されつつある技術も、TC Electronicが世界で初めてエフェクターに搭載しており、他ブランドにはない高機能なエフェクターを生み出し続けています。

例えば、デジタルディレイ「Flashback」、リバーブ「Hall of Fame」といった人気のエフェクターにおいては、コンパクトな一台の中に10種類以上のモードを搭載したり、チューナー「技術を世界で初めて搭載したり…マジでハイテク。

②唯一無二のハイテク機能「TonePrint」

TonePrintは、TC Electronicによって開発された「シグネチャープリセット」です。

簡単にいうと、無償アプリのTonePrint Appを使ってざっくり以下の2つの機能が使えます。

  1. 世界中のギタリストの設定がそのままダウンロードできる。(プリセット)
  2. アプリ上でより細かい音色の設定ができます。

例えばQueenのブライアンメイなど、伝説のギタリストを含む200人以上のギタリストのエフェクターの設定をダウンロードできます。また、音色の調節については、各種パラメーター調節のみならず、EQカーブなど、無料アプリとは思えないほど詳細な設定が可能です。

なお、プリセットは本当にたくさんあり無数にあり全部チェックするのは大変ですが、最高のサウンドを見つけさえすれば「お気に入り登録」することができ、たった数秒であのギタリストと完全に同じ音を鳴らすことができます。

ちなみに、アプリからの通信も簡単。PCやスマホを接続する必要はなく、スマホをギターのピックアップに近づけるだけでOK。それだけでエフェクターの設定を飛ばすことができます。

また、TC Electronic公式のTonePrintマニュアルも丁寧に書いてあります。

③ノイズが少ない

シンプルにノイズが本当に少ない。エフェクターに限らず、電子音楽機器は繋いだだけで「サー…」とわずかにノイズが乗ってしまうものですが、TC ELECTRONICは本当に無音に近いほどノイズが少ないです。また、ほぼ全てのエフェクターがトゥルーバイパスであることも個人的には嬉しい。

1976年創業当時のエフェクター「 Stereo Chorus/Flanger (SCF)」がサイレントペダルと評されてから半世紀あまり経った今もその特徴は変わりません。。こだわりとプライドを感じます。

TC ELECTRONICのおすすめエフェクター【実際に使用し厳選】

最後に、One Controlのエフェクターはどれも大好きですが、その中でも、僕が実際に使って本当に良いと思ったエフェクターを紹介します!

TC ELECTRONIC|Flashback 2 Delay

コンパクトな筐体で無数のディレイサウンドを楽しめる、ハイテクなデジタルディレイです。Toneprint機能を使えば、搭載されている7種類のディレイとは別に、3種類のディレイをダウンロード可能。ネットに転がっている様々なディレイをインストールできるので、繰り返し「新しい音色」を楽しめます。

7種類のディレイの中にはアナログ系の柔らかい音色も搭載されているものの、全体的にデジタル感の強い「硬い音の鳴る」印象です。優秀なデジタル・ディレイといった感じで、曇った感じはなく、キリッとしたにディレイ音を鳴らすことが得意な印象です。

また「flashback delay 2」最大にして唯一無二の特徴は「MASH」機能かと思います。エフェクターを踏む圧力でリアルタイムで音を変化させることができます。

▼詳しいレビューは↓こちらの記事をご覧ください。

 

TC ELECTRONIC|Ditto Looper

小型の筐体に「一つのノブとスイッチだけ」という、これまでのギタールーパーのあり方を完全に変えた革新的なエフェクター。世界中で大ヒットしTC Electronicの代名詞の一つとなっています。

以下の通り、一つのスイッチでルーパーの基本的な機能(録音、アンドゥ/リドゥ、停止、消去)を全てコントロールできます。

録音     : 一回押す
アンドゥ   : 長押し(最後に録音した音を消去)
リドゥ    : 再度長押し(最後に削除した音を復元)
停止     :  2 回押す
ループの削除 : 停止状態で長押し

アナログドライスルーやトゥルーバイパスであるため、ループ音もバイパス音もほとんど劣化しない音質重視のルーパーでもあります。ループの上限は5分で、オーバーダブ(重ねどり)回数は無制限なので、僕は自宅での練習には欠かさず使用しています。

TC ELECTRONIC|PolyTune3

世界で初めて「ポリフォニックチューニング機能」を搭載した革新的なチューナーです。また、高精度ストロボチューニング・モードにすると「±0.02セント」の超高精度チューニングが可能。(BOSSのTUシリーズやKORGのPitchBlackよりも精度が格段に高いです。)

ポリフォニックチューニングとは…

全弦一気にのチューニングできる機能です。開放弦をジャーンと鳴らすだけで全てのチューニングが可視化されるので、時間短縮に最適です。

また、フットスイッチを長押しすることで「ドロップD」のに切り替え可能だったり、トゥルーバイパスとバッファード・バイパスを選択できたり…「チューナーにあったらいいな」という助かる機能が本当に網羅されていると思います。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

TC ELECTRONIC|PolyTune3 mini

上記のPolyTune3が小型化したモデルです。チューニング精度や基本的な機能は変わらず引き継がれていますが、小さくなった分以下の機能が削がれています。

  • キャリブレーションは440Hzに固定で変更不可
  • ポリフォニックチューニングは6弦のギターのみ

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

TC ELECTRONIC/ BonaFide Buffer

上記で紹介した、PolyTune チューナーにも搭載されているにも搭載されている「バッファー」のみを切り出したペダルです。地味ですが良い。

アナログ回線にこだわっており、数あるバッファー・ペダルの中でも原音に忠実で超ナチュラルな仕上がりです。実際に使っていみても、劣化した音がアン直の音とほとんど違いがないサウンドに復元してくれるように感じます。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

TC ELECTRONIC|Spark Mini Booster

限りなく原音に忠実で「素直」なブースターです。かなりナチュラルな仕上がりで、接続している他のギターやアンプの良さを引き出してくれます。

フットスイッチを踏んでいる間だけブーストをONにすることができる「モメンタリー」という機能を搭載していて、曲中のワンフレーズ(2、3秒だけ)を簡単にブーストさせることが出来ます。僕はこの機能を非常に多用しています。ありそうでなくてマジで良い。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

 

TC ELECTRONIC|HyperGravity Mini Compressor

HyperGravity』をひと回りサイズダウンさせた小型モデルで、コンプでは珍しく複数のモード(①マルチバンド、②クラシック・③ヴィンテージ)を搭載していて好みに合わせて音色を変えることが出来ます。

どのモードも個性が異なり、デジタル技術により調整されているため、アナログエフェクターのように一つの音しか出せないことはなく、曲や好みによって自由に多岐にわたる音色を得ることができます。

▼詳しいレビューはこちらの記事をご覧ください。

TC ELECTRONIC / Sentry Noise Gate

デジタル最新技術を余すことなく搭載した高機能ノイズゲートです。マルチバンドと呼ばれる、各帯域毎にノイズを検出する最新機能を搭載していて、超ハイゲイン時でも「ピタッ…」とノイズが収まるような強力なノイズゲート機能が特徴です。

また、ノイズゲート・エフェクターでは本当に珍しいのですが、複数のモードを搭載しており用途によってモードを選択可能です。

  • GATE:一般的なノイズゲート
  • TONEPRINT:スマホやPCでダウンロードした(プロギタリスト等の)設定を使用するモード
  • HiSS:「サー」と常時流れているHissノイズカットに適したノイズリダクション・モード

▼詳しいレビューは↓こちらの記事をご覧ください。

※TC ELECTRONICに関する「全ての記事」はこちらにまとめてあります。本記事に掲載しきれなかったエフェクターのレビュー記事もございますので、是非ご覧ください。

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以上です。

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