この記事を読めば【Mad Professor Amplification】のおすすめエフェクター・評判/特徴・歴史・がわかります。
本ブログを書いている僕の経歴。
- ギター歴 14年
- エフェクター所有数 約200台、使用数 約5000台
- Twitterにてエフェクター情報を発信中
Mad Professorとは、どんなエフェクターブランド?
2002年に北欧フィンランドの自然に囲まれた街”トゥレンキ”で創業したエフェクター&アンプの製造・販売ブランドです。
創業当時からプロミュージシャンに選ばれ続け、その人気はフィンランド国内にとどまらず、創業から10年足らずで世界的な定番ブランドに上り詰めました。現在ではヨーロッパを中心に世界中で大きなシェアを誇っています。
Mad Professorの歴史
Mad Professorの歴史は創業者Harri Koski(ハリーコスキ)と代表デザイナーのBjorn Juhl(ビヨン・ユール)の2名の人物が大きな鍵を握っています。この2名を中心に少し歴史をまとめます。
- 1999年Bjorn Juhlにより、自身のブランドBJFEを創業
創業当時はアンプの修理・開発を中心に行う。(2児の父でありましたが、妻の勧めでスウェーデンにて創業)
- 2000年頃Bjorn Juhlが、BJFEにてエフェクターの販売を開始
Harri Koskiと手を組み、BJFEのエフェクター販売を世界的に展開していく。(今でもBJFEの初期エフェクターはプレミアがつき高値で取引されるほど人気があります。)
- 2002年Harri Koskiにより「Mad Professor Amplification」創業
Bjorn Juhlに「Mad Professor」のエフェクターへの参画を依頼。全て手作業で生産・塗装するBJFEでの活動の忙しさから一度は断るも、アンプとエフェクターの「設計のみ」を行うことで合意。
Mad Professorの特徴・評判
僕はMad Professorのエフェクターの特徴は大きく以下の2つだと感じています。
- カリスマ・エフェクターデザイナー「Bjorn Juhl」
- 「HAND WIRED PEDALS」製法
①カリスマ・エフェクターデザイナー「Bjorn Juhl」
Mad Professorのみならず、BJFE、One Controlなどのブランドのエフェクター設計を手掛け、世界中のギタリスト・ベーシストから熱い支持を集めるカリスマエフェクタービルダーのBjorn Juhl。彼の存在がMAD PROFESSORの1番の特徴かもしれませんね。
Mad Professorは、彼の存在を世に知らしめたブランドの一つでもあり、創業初期のエフェクターはもちろん、今販売されているほとんどのエフェクターの設計を手掛けています。
②「HAND WIRED PEDALS」製法
まず、MAD PROFESSORのエフェクターラインナップは2種類あります。
- HAND WIRED PEDALS:手作業で製作されるモデル
- FACTORY PEDALS(PCB):工場ラインで製作されるレギュラーモデル
MAD PROFESSORは創業当初からハンドメイドでのエフェクター生産にこだわっていましたが、2010年あたりから販売価格を下げ、大量生産を進めることを目的に、PCB基盤を使った工場生産のシリーズ「FACTORY PEDALS」の製造販売を開始しました。なお、現在でも、一つひとつ手作業での生産も続けており、そちらのシリーズが「HAND WIRED PEDALS」となっています。
両者の違いとしては、FACTORY PEDALS(PCB)はアルミダイキャストの筐体で四角いDCジャック、HAND WIREDはさらに高い強度を持つ亜鉛ダイキャストの筐体で丸型のDCジャックが使用されています。また、公式HPのFAQでは、サウンド的には、細かい違いはあれど「回路図も同じため、両者の音はほぼ変わらない」とのことです。(が、個人的にはやはり違うと感じます。)
HAND WIREDは、手作業なだけあって、基盤が同じでも細部の作り込みの違いや、手作業ならではの個体差により、一つひとつ絶妙に音が違うように感じます。当たり筐体は凄まじくいいということもあるようで、宝探しのようですね
ちなみに、商品名にFACがついているものは「FACTORY PEDALS」シリーズであることを意味しています。
Mad Professorのエフェクターレビュー【実際に使用し厳選】
最後に、僕が実際に使って本当に良いと思ったMad Professorのエフェクターを厳選して紹介します!
Mad Professor|Sweet Honey Overdrive
Mad Professorの代名詞的なエフェクターで、数あるエフェクターの中でも特に人気の高いモデルです。ジミー・ペイジ氏が愛用したことで知られる「Suproアンプ」の音色を元に作られたオーバードライブです。
Sweet Honey Overdriveの特筆すべき特徴は「ピッキング・レスポンスの良さ」かな思います。カッティングをすると手元に食い付く感じに驚くと思います。音色としては(歪みの粒が細かく中音域が少し強調された)キラキラと甘いサウンドを鳴らすことができます。ちなみに、あまり歪まないです。Gian MAXでもBOSS BD-2の12時前後くらいしか歪まないです。
▼詳しいレビューは、こちらの記事↓をご覧ください。
Mad Professor|Twimble
私のメイン歪みエフェクターです。本当に好きな逸品。
Twimbleは「①Simble Overdrive」と「②Simble Predriver」 という2つのエフェクターをひとつに組み合わせた2in1オーバードライブエフェクターです。
Sweet Honey Overdriveが「Suproアンプ」をモデルにしているのに対し、Twimble FACは「Dumbleアンプ」をモデルに製作されたダンブル系オーバードライブです。また、ダンブル特有の「ピッキングの追従性」「音の立ち上がり」にプラスして、右側の「Predrive」をONにすることで「コンプ感」を得ることが出来て、弾いていて非常に気持ちがいいです。
歪みのニュアンスとしては、歪みの粒が細くクリーミーで高級感のある音色です。あと何気に大事なのが「見た目」で、本当に美しいと僕は思っています。高級感があって◎です。ブラス素材っぽい筐体は使いこむほどに味が出るので、デニムみたいな良さがあります。
▼詳しいレビューは、こちらの記事↓をご覧ください。(1年以上使い倒してかなり詳しくレビューしてます。)
Mad Professor|Sweet Honey Overdrive
Mad Professorの代名詞的なエフェクターで、数あるエフェクターの中でも特に人気の高いモデルです。ジミー・ペイジ氏が愛用したことで知られる「Suproアンプ」の音色を元に作られたオーバードライブです。
Sweet Honey Overdriveの特筆すべき特徴は「ピッキング・レスポンスの良さ」かな思います。カッティングをすると手元に食い付く感じに驚くと思います。音色としては(歪みの粒が細かく中音域が少し強調された)キラキラと甘いサウンドを鳴らすことができます。ちなみに、あまり歪まないです。Gian MAXでもBOSS BD-2の12時前後くらいしか歪まないです。
▼詳しいレビューは、こちらの記事↓をご覧ください。
Mad Professor|Snow White Auto Wah For Guitar and Bass
1991年にBJFが設計したラックマウントリモートワウの回路をベースに再設計したオートワウペダルです。4つのノブでエフェクトを完全にコントロールすることができます。個人的にはSENSITIVITYは12時に設定して、演奏中にギターのヴォリュームやピッキング強弱でオートワウの発生タイミングや強さを手元で調整していくのがおすすめです。全体的に飛び道具としては物足りないかもしれませんが、万能で使いやすいチューニングになっているかと思います。
▼詳しいレビューは、こちらの記事↓をご覧ください。
Mad Professor|Mighty Red Distortion
80’s後半のロック・サウンドを再現したディストーションペダル。確かに若干の飽和感があり中音域が強調される感じが、Marshallのプレキシ・アンプっぽい感じもしますが、個人的には、歪みの粒は細かく「優等生」な印象です。例えばRAT2やBIG Muff系の暴れる感じではなく、まとまりのある綺麗なディストーションかと思います。
独特の中音域の粘りというか、食らいつく感じが非常に気持ち良いです。他のオーバードライブエフェクターやアンプの歪みと一緒に使うと、他の機材の良さも生かしつつ歪みと音圧が加わるのでおすすめです。
▼詳しいレビューは、こちらの記事↓をご覧ください。
※Mad Professorに関する「全ての記事」はこちらにまとめてあります。本記事に掲載しきれなかったエフェクターのレビュー記事もございますので、是非ご覧ください。
最後に、余談ですが、Mad Professorの公式Youtubeチャンネルでは、販売されている100種類以上のエフェクターの音色を聞くことが出来ます。
僕は執筆しながら、いつの間にか2時間くらいディグってました…。おすすめです。
以上です。